血圧に関しては優等生だった
30代、40代、50代前半と、
私の血圧は常時126-76ぐらいでほぼ固定でした。
最高血圧(上)と最低血圧(下)の幅(間)もいつも50ぐらいで
模範的な血圧と常に周りから羨ましがられたものです。
それが50代半ばを過ぎた頃に最低血圧(下)が徐々に上がって
幅が40ぐらいにまで縮まっていったんですね。
それでも「測ったのが冬で寒いからだろう」なんて感じで
あまり深刻には受け止めてなかったんです。
ところが糖尿病と診断されてからあらためて毎日血圧を測ってみたところ、
最高血圧(上)は下がるは最低血圧(下)は上がるわで、
とうとう幅が30にまで狭まる始末。
はたしてこれが何を意味するのか。
なんとなくコレは、、、ヤバいかもしれないぐらいのことは
薄々感じ始めてはいたんです。
そこで今回の糖尿病をきっかけに、
”血圧”というものを本気で調べてみました。
血圧の目標値
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」によれば、
血圧の目標値は病院内では140/90mmHg未満、
家庭では135/85mmHg未満、
さらに糖尿病なら125-75mmHg未満を目標値としているようです。
病院内で数値が高いのは、場所柄「緊張するから」なんでしょうね。
さらに血圧のことを調べていくと、
どのサイトも専門的な用語が飛び交っていてなんとも理解しにくいんですよね。
そこでここでは私の中でかなりかみ砕いた言い方に変えてご説明していきます。
血圧には最高血圧と最低血圧があります。
といっても一般的には最高血圧のことを”上”、
最低血圧のことは”下”と呼んでる方が多いんじゃないでしょうか。
あなた、血圧どうだった?
オレかぁ、上が150で下が80だった。
あら、上がちょっと高いわね。心配だわぁ。
なんて感じでね。
そこで今後は最高血圧のことは”上”、最低血圧のことは”下”と呼んでいきます。
また最高血圧から最低血圧を引いた差を脈圧と言うんだそうです。
聞いたことあります?脈圧なんて言葉を。
これも普通は”幅”とか”間”とか言ってるんじゃないでしょうか。
なので脈圧のことは”幅”と呼んでいきます。
じゃあなんで血圧に上と下があるのかってことですが。。。
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一般的には糖尿病にかかった人の血圧は”上”が高血圧になる場合が多いそうです。
でも私の場合は”上”はまあまあ、”下”が若干高めという普通とはちょっと違うパターンなんですね。
それなのに体は太ってるものですから、お医者さんも首をかしげておりました。
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血圧の仕組み
理科の授業のおさらいみたいにになりますが、
血液は心臓から送り出されますね。
この時心臓はポンプのように収縮と拡張を繰り返しながら
血液を全身に送り出してやります。
そして血液には酸素や栄養分が豊富に含まれています。
体の末端にまで酸素や栄養分を行きわたらせた血液は、
帰り道に老廃物などを回収して静脈を通って再び心臓に戻ってきます。
「血圧」というのは、大ざっぱに言えば血液が血管の壁を押す力のことで、
心臓から送り出される血液の量と血管の硬さによって決まります。
たとえば心臓が収縮(ギュッと縮んで)して血液を「さぁ送るぞー」という時は
血管に高い圧力がかかります。
このとき血管は一番広がった状態になり、この時の数値が”上”の血圧になります。
一方、”下”の血圧とは?
心臓が血液を送り出したあとは
心臓が膨らみを取り戻しながら肺などから血液を吸い上げます。
このとき血圧は最も低くなります。
これが”下”の血圧です。
心臓が血液を送ってない状態の時の圧力値ですね。
では”上”が高くなるとはどういうことでしょう。
血管が柔らかくて柔軟性があるときは
心臓は力を入れずに血液を送り出してやることができます。
ところが血管が硬くなってたりすると血液を送るときに抵抗が増すため、
心臓はいつもより一生懸命に血液を送り出そうとします。
当然、血管には高い圧力がかかります→高血圧、ですね。
高血圧というのは、一般にはこんなふうに”上”が高い数値の状態の時を指します。
”上”と”下”の”幅”は開きすぎても狭すぎてもよくないと言われます。
一般的には”幅”50前後が適正値と言われてます。
動脈硬化
血管の中は酸素や栄養分だけでなく、
コレステロールや中性脂肪といった物質も流れてます。
これらが増えすぎると、血管の壁に付着したり
血管が詰まったりしちゃうんです。
その状態が長年続くと血管の内壁は荒れて分厚くなり、
徐々に血管が硬くなって弾力性を失っていきます。
これが「動脈硬化」と呼ばれる症状です。
動脈硬化になるとスムーズに血液が流れなくなります。
古い水道管が汚れて水の流れが悪くなったり詰まったりするのと同じですね。
こうなると流れにくくなった血液を無理にでも体に送り出そうと
心臓は血液をこれまで以上に力を入れて送り出そうとします。
当然血管の壁にはより大きな圧力がかかりますよね。
つまり動脈硬化=高血圧という図式です。
血管の中で血液がスムーズに流れなくなると、
酸素を体全体に(末端まで)運ぶことができなくなって
酸素不足が発生します。
さらに血管内部が不純物で詰まったりして狭くなってくると、
血の塊(血栓と言います)ができやすくなります。
この血の塊が血管内部を完全に塞いでしまうと、
その血管の先にある体の組織に酸素や栄養分が届かなくなり、
やがて組織は死んでしまいます。
こうして死んでしまった心臓や脳の部分のことを「梗塞(こうそく)」と言うんですね。
一般的によく耳にする心筋梗塞とか脳梗塞がこれにあたります。
ここに糖尿病が絡んでくるともっとややこしくなります。
糖尿病の場合は血管内にAGEという糖の塊みたいのがいっぱい出てくるんですが、
このAGEは血管の弾力性を失わせてしまうんです。
そのため、3大合併症と呼ばれる神経障害、網膜症、腎不全の発症確率が高くなります。
怖いですねぇ。
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では私のように”下”が高い時はどんな状態なんでしょう?
”下”の血圧が高いと言うのは、言ってみれば
”心臓が血液を送ってない状態なのに血管の内壁が強い圧力を受けている”状態のことです。
その数値が高いということは
言い換えれば血管が詰まってる可能性が高い、と。
”下”が高くてもやっぱり血管の状態は良くないんですね。
動脈硬化とほぼ一緒ですが、
血管の内側にコレステロールや脂分などがこびりついて血管を詰まらせ、
血の流れを悪くしちゃってるんです。
高血圧というのは何も”上”だけが高い状態のことを指すわけではないんですね。
また末端の毛細血管での血液の流れが悪いと”下”が高くなる場合もあります。
この場合、脳や腎臓などの血圧が上昇します。
その状態が継続すると腎機能に障害を起こしたり
脳梗塞といった大きな病気になる危険性が高まります。
そして”下”が高い人は時間とともに”上”も上昇していく傾向が多いんだそうです。
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血圧の”幅”ですが、30~50mmHg程度あるのが一般的だそうです。
この差が異常に少ないときは、
一般的には血管の収縮が鈍い状態、つまり血管が硬くなってる可能性が高くなります。
”上”が高い時と同じ症状ですね。
また場合によっては心臓の働きが弱ってる可能性もあります。
私の場合はだいたいが”上”は低めで”下”が高めです。
しかも幅が平均30ぐらいなので余計に悪い。
これをそのまま放置すると動脈硬化が進行します。
その後は心筋梗塞や脳卒中、脳梗塞といった大病にかかる確率が高くなります。
(書いてる私がだんだん恐怖心を覚えてきた……)
血圧を下げる(目標値に近づける)には?
血圧が高くなる要因としては、
- 運動不足などからくる肥満
- 不規則な食生活、生活習慣
- 過剰なストレス
- タバコ
- 飲み過ぎ
- 睡眠不足
などが挙げられます。
これらの要因が重なりあって血の流れが悪くなり、
いわゆる“血液ドロドロ”の状態が続いて動脈硬化を末端の血管まで引き起こすんですね。
では血圧を目標値に近づけるにはどうしたらいいんでしょう?
- 運動して血液の流れをよくする。太ってる人は痩せる努力もする。
- 塩分を控える。
- タバコをやめる。
- よく眠る。
- ストレスをできるだけ溜めこまない。
簡単にざざっと並べちゃいましたが、中には難しいのもあるでしょうね。
たとえば1は頑張ればなんとか実現可能でしょう。
2の「塩分控え目」に関しては外食でも実践することは可能です。
例えばラーメン1杯はスープを含めると約5gの塩分があります。
この時できるだけスープは残すようにすれば塩分はいつもよりは控え目になりますでしょ。
こういった感じで薄味の料理に慣れていったり調理方法を工夫したりすることで
塩分の摂取量はかなり減らすことができます。
でも3の「タバコをやめる」はそう簡単にはいきませんよね。
わかります、その気持ち。
私も8年ぐらい前まではヘビースモーカーでしたから。
でもね、タバコに含まれるニコチンには
血管を縮めて(収縮)、血圧を上昇させる働きがあるんです。
これは末端の血管でも同じことで下の血圧が高くなるそうです。
それにたばこを吸う人は大体が断続的に吸っているので
結果として血圧が低くなる間がなく高い状態のままでいることが多いんです。
一方でアルコールは血管を広げる作用があります。
つまり酒を飲みながらタバコを吸うと強制的に血管を縮めては広げることになるので、
血管へのダメージは通常よりも増えるというものです。
だからタバコはやめた方がいいんです。
そしてやめる時は徐々に本数を減らすなんてことはしないで
一気にやめましょう。
そうでないと禁煙なんてできませんよ。
4の「睡眠」ですが、これも難しいっちゃ難しいですよね。
わかります。私も数年前まではサラリーマンをやってましたから。
仕事が忙しいとどうしても睡眠不足になりがちですもの。
これに関しては無責任なようですが、
「とにかく寝る時間を作れるような生活習慣に改善して」としか言いようがありません。
だってあなたの仕事事情・家庭事情まで私は知りませんから。
最後の「ストレス解消」もなかなかに難しいです。
私も日常生活でストレスを感じることが多々あります。
これも無責任なようですが、あなた次第としか言えません。
言えることと言ったら……
広い心で相手を受け入れることでしょうか。
「しょうがないなぁ」てな感じでね。
まとめ
血圧について、かなりかみ砕いた言い方に変えてご説明してきました。
一言でまとめると、
できるだけ無謀な食生活、生活習慣はしない方がいい。
なんじゃそれ?そんなのわかりきってるわ!
それができないから悩んでいるんじゃ、ボケェ!
と思った方もいるでしょうね。
でもそれしかないですよ、血圧を正常に保とうと思ったら。
血圧は今の体調を簡単に調べられるバロメーターの一つです。
ただし(私が言うのもなんですが)一つ一つの数値に一喜一憂しても無意味です。
定期的に血圧を測ることで
今自分の体がどんな状態かということを把握しておくことが大事なんです。
ということで血圧の話はこれにて終了です。
※私が使っている血圧計はこちら↓です。